日本メノナイト 白石キリスト教会

おもに聖書からのメッセージをお届けします。

●黙想:「ダビデ、ユダの王に」サムエル記 第二 2章4~10節

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"ユダの人々がやって来て、そこでダビデに油を注ぎ、ユダの家の王とした。ヤベシュ・ギルアデの人々がサウルを葬ったことが、ダビデに知らされたとき、
ダビデはヤベシュ・ギルアデの人々に使者たちを遣わし、彼らに言った。「あなたがたが主に祝福されるように。あなたがたは、あのような真実を尽くして主君サウルを葬った。
今、主があなたがたに恵みとまことを施してくださるように。あなたがたがそのようなことをしたので、この私もあなたがたに善をもって報いよう。
今、強くあれ。勇気ある者となれ。あなたがたの主君サウルは死んだが、ユダの家は私に油を注いで、自分たちの王としたからだ。」
一方、サウルの軍の長であったネルの子アブネルは、サウルの子イシュ・ボシェテを連れてマハナイムに行き、
彼をギルアデ、アッシュル人、およびイズレエル、そしてエフライムとベニヤミン、すなわち全イスラエルの王とした。
サウルの子イシュ・ボシェテは、四十歳でイスラエルの王となり、二年間、王であった。しかし、ユダの家だけはダビデに従った。"

 

"アブネルはヨアブに呼びかけて言った。「いつまでも剣が人を食い尽くしてよいものか。その果ては、ひどいことになるのを知らないのか。いつになったら、兵たちに、自分の兄弟たちを追うのをやめて帰れ、と命じるつもりか。」"

  サウルが死に、その息子ヨナタンも死にダビデはいよいよ次のステップに進もうとしていました。

  ユダの民たちがダビデに油を注ぎ、早速ダビデはユダの王となりました。他方、サウルの子イシュ・ボシェテはイスラエルの王として油が注がれました。このときのイスラエルとは、ユダを除く残り11部族の群れのことです。

 これはある意味当たり前の様子ではあります。サウル王が死に、王子であるヨナタンが死に、王位継承者として、その血縁者が後を継ぐことは、王国を名乗る国であれば普通のことです。

  しかし、ユダ部族だけがダビデを王としており、全イスラエルとしては分裂状態になったということです。

  ですから、ダビデ率いるユダ部族軍とイシュ・ボシェテを王として立て、サウル王朝としての安定を図ろうとする将軍アブネル率いるイスラエル軍がぶつかることは必然でした。

  これは、人間の歴史を紐解けば、いつの時代も覇権争いは後を絶ちません。常に、今も、このような対立と、そこから来る戦争は、世界中で起こっていることです。

  アメリカとソ連との冷たい戦争が終わったと思いきや、そのバランスが歪み、そこに中国が入り、ソ連はロシア共和国になって、互いに世界の覇権を我がものにしようと必死です。

  そして、それは必ず軍事力による衝突の危険もはらんでいます。

 

  そんなとき、今日の箇所ではアブネルのこの言葉こそ真理であると思わされるのです。

「いつまでも剣が人を食い尽くしてよいものか。その果ては、ひどいことになるのを知らないのか。いつになったら、兵たちに、自分の兄弟たちを追うのをやめて帰れ、と命じるつもりか。」

  そのアブネルもアサエルに追われて、アサエルを殺しました。もともとサウルが王であったときの統一イスラエル王国では仲間であった間柄であり、本来戦うべき相手ではなかったはずです。それなのに殺し合いになっている。そこに悲しみを覚えることは、大切なことでしょう。

  では、ここでアブネルがしなければならなかったことは何でしょうか。それは、イシュ・ボシェテを降ろして、ダビデを王として認めることではないでしょうか。それは、サウル家にすれば受け入れがたいのかも知れません。しかし、主の御心は何かともし真剣に尋ねるならば、その答えは明白です。

  ダビデはこの度ユダ部族の中で油を注がれユダの王となりましたが、それ以前に預言者サムエルによって油注がれていたれっきとしたイスラエルの王です。それは人が決めたのではなく、主による選びでした。その事実がどれほど他の人に知られていたのかは分かりませんが、主の御心はそうだったのです。

  そうであるならば、ユダの王となったダビデが統一イスラエルの王であることを受け入れなければならないでしょう。そうすることで、剣が人を食い尽くすことはなくなるでしょう。

 

   私たちの人生も、その主権を自分自身ではなく、イエス様にあけ渡さなければ何も解決しません。私自身のことは私が決める。私の主権者は私だというふうに言うことは理解できます。

  しかし、剣が人を食い尽くすように、主を必要としない生き方を選ぶならば、あなた自身の問題はいつまでも続き、終いにはあなた自身に滅びをもたらすでしょう。しかし、そうならないためにイエス様が遣わされ、あなたの王として与えられているのです。

  アブネルもそうです。ダビデを我が王として認め受け入れれば、殺し合いは終わるのです。

  今日もあなたの王であるイエス様は待っておられます。ぜひ、あなたの心の王座にイエス様をお迎えしましょう。あなたの心に真の平安と永遠のいのちがもたらされるからです。

 

  "  なぜなら、もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われるからです。"
ローマ人への手紙 10章9節