のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

●今日のみことば:サムエル記第二3章1、6〜11節「ダビデは強くなりサウルの家は弱くなった」

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"サウルの家とダビデの家の間には、長く戦いが続いた。ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなった。"
サムエル記 第二 3章1節


"サウルの家とダビデの家が戦っている間に、アブネルがサウルの家で勢力を増していた。
サウルには、アヤの娘で、名をリツパという側女がいた。イシュ・ボシェテはアブネルに言った。「あなたはなぜ、私の父の側女と通じたのか。」
アブネルはイシュ・ボシェテのことばを聞くと、激しく怒って言った。「この私がユダの犬のかしらだとでも言うのか。今日、私はあなたの父サウルの家と、その兄弟と友人たちに真実を尽くして、あなたをダビデの手に渡さないでいる。それなのに今日、あなたは、あの女のことで私をとがめるのか。
主がダビデに誓われたとおりのことを、もし私がダビデのために果たさなかったなら、神がこのアブネルを幾重にも罰せられるように。
それは、サウルの家から王位を移し、ダビデの王座を、ダンからベエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に堅く立てるということだ。」
イシュ・ボシェテはアブネルを恐れていたので、彼に、もはや一言も返すことができなかった。"
サムエル記 第二 3章6~11節


 

 サウル王が死んで後、イスラエルダビデを王とするユダ族とサウルの息子イシュ・ボシェテを王とする他の11部族のイスラエルが対峙していましたが、その情勢は明らかにダビデ側が力を増し、サウル側が衰えていました。

  実質、軍団長アブネルによる傀儡政権であったイスラエルは、王に対する敬意もなく、ただダビデに対抗してサウル王家を守ることに終始していました。

  その王朝の脆さは、ここに現れました。

  軍団長アブネルが、亡きサウル王の側女と姦通していたというのです。そのことを知ったイシュ・ボシェテは、自分の義母とアブネルが通じていることに黙ってはいられなかったようです。

  そもそも、イスラエル軍でもっとも力を持つアブネルを王であるイシュ・ボシェテも恐れていました。それでも言わなければならないほどのことだったのか、それとも傀儡政権であったため、自分よりも力を持つ軍団長アブネルに対して妬みを持っていたのかも知れません。

  そんなイシュ・ボシェテの一言が脆弱な政権に破滅をもたらしたのです。

  アブネルは痛いところを身内に突かれて、その心は折れました。しかし、ここでのアブネルの言葉は、読者である私たちを驚かせます。というのも、ダビデが主から選ばれたことをアブネルが知っていたということです。それはアブネルだけでなく、他の11部族の人々も知っていたのでしょう。

  それで、アブネルがダビデと和睦するために長老たちと話したときも、特に反対する者がいなかったのは、そもそも主の御心に反対していることを自覚していたからではないでしょうか。

  このようにして、サウル家は滅んでいくことになります。

  私たちも主の御心だと知っていながら従わなかったり、更に敵対するようなことをしているならば、今、主の前に悔い改めることをおすすめします。

  

「主がダビデに誓われたとおりのことを、もし私がダビデのために果たさなかったなら、神がこのアブネルを幾重にも罰せられるように。
それは、サウルの家から王位を移し、ダビデの王座を、ダンからベエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に堅く立てるということだ。」

  ここでの経緯ではアブネルの弱さと罪があったでしょう。しかし、そこから主の御心を行う者へと彼はその選択を移しています。

  今日も、少しずつでも主の御心に近づき、主の御心を行う者へと変えられていきたいものです。