のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

●悪い言葉ではなく、恵みを語れ

聖書にはこのような言葉があります。
「悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。むしろ、必要なときに、人の成長に役立つ言葉を語り、聞く人に恵みを与えなさい。」エペソ人への手紙4章29節

 最近、新型コロナウィルス感染症が広まってから、益々、インターネット上で「悪いことば」が飛び交っています。それが匿名で行われるので、責任感のない一方的なヤジのようにも聞こえます。でも聖書は「聞く人に恵みを与えよ」と言います。
 人間は、余計なことを、つい、うっかり話してしまい失敗することの多いものです。たった一つの表現の貧しさで、相手を不快にさせたり、傷つけたりしてしまうものです。私もときどき、一番近い隣人である妻を言葉で傷つけることがあり、よく反省しています。あなたはいかがでしょうか。
 そもそも、私たちの口は何をするために造られたのでしょう。誰かの悪口や、不平や不満を漏らし、他人を傷つけるために造られたのでしょうか。決して、そうではありません。聖書によると、人間は神のかたちに造られたと書いてあります。それは、私たちのこの口も神の口に似せて造られたということです。
 では、神の口とはどんな口なのでしょう。何をするために使われているでしょう。それはまず、その口から出る言葉によって、この天地を創造されたと言うことができます。そして、その口から出る言葉によって、人間に仕事を与え、おきてを与えます。その口から出る言葉で、この世界を治め、愛され、さばかれ、そして、終わらせられます。その口から出る言葉には一点の汚れも間違いも、無駄もありません。それは、すべて、私たち人間との愛の交わりのために用いられているからです。
 これは私たちの口にも同じことが言えます。私たちの口も、そのように、まず神との交わり、つまり祈りのために用いられるべきです。そして、隣人との愛の交わりのために用いるべきです。その正しいかたちの回復のために、神は御子キリストを遣わしてくださいました。それは、私たちが神を愛し、隣人を愛するものとして生まれ変わるためです。そのために御子キリストが十字架にかかり、全人類の罪を負って死んでくださいました。このキリストのうちに、神の求めておられる新しい創造があり、回復があります。
 このキリストをあなたの救い主として受け入れるなら、あなた自身とあなたの人生を神が造り変えてくださって、あなた自身を神のかたちとしての正規の役割に戻されるのです。そのときに、私たちのこの口は人を傷つけるためではなく、神を讃美し感謝するための口に、そして、隣人を癒す、恵みを与える口として用いられるのです。
 ぜひ、お近くのキリスト教会へお越しください。心よりお勧めいたします。