序文
「私たちは、アナバプテスト・メノナイトの信仰の遺産を受け継ぎ、主イエス・キリストをかしらとするキリストのからだなる教会に連なる群れであることを公に示すため、旧・新約聖書に基づいて以下の信仰を告白します。」
この序文は、日本メノナイト白石キリスト教会信仰告白(以降「信仰告白」と呼ぶ)の導入であり、告白の意義を告げるものです。
「私たち」とはもちろん「日本メノナイト白石キリスト教会」を指し、そこに属する一人ひとりの教会員のことです。それは更に、そのあとに続く「アナバプテスト・メノナイトの信仰」とあるように、多様なプロテスタント教会の中で、一つの教派としての個性が自らにあることを認め、その流れの中にあることを自覚する者たちであるということです。
しかし、この信仰告白は、その個性を主張して他の諸教派との違いを示すためのものではありません。むしろ、同じ主を信じる多くある諸教会と同様に、キリストのからだなる教会に属することを、自らの個性を認めつつ宣言するものなのです。
私たちは厳密に言えばキリスト教会であって、メノナイト教会ではありません。キリストの教会であって、メノ・シモンズの教会でも、伝統的な信仰の偉人や指導者等、人間の教会ではありません。そのため、この信仰の告白は、全て聖書に基づいて行われなければなりません。それは、聖書が私たちキリスト教会に与えられた権威ある神のことばであり、唯一の規範であるからです。
それによって私たちは、聖霊降臨から始まったキリスト教会の一員であることを宣言し、神に与えられた宣教の使命を果たすべく、ここに告白するのです。
以上のことから、この序文によって、既に聖書が私たちにとってどのようなものであるのかをここで証しすべく、信仰告白本文の導入となっていることがわかります。そして、この信仰告白を通して、神が啓示されたみことばが確かであることを宣言し、神に栄光を帰すのです。
