のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

ラッパを吹き鳴らせ

"主はモーセにこう告げられた。
「銀のラッパを二本作りなさい。それを打ち物作りとしなさい。あなたはそれを用いて会衆を召し出したり、宿営を出発させたりしなければならない。
これらが長く吹き鳴らされると、全会衆が会見の天幕の入り口の、あなたのところに集まる。
もしその一つが吹き鳴らされると、イスラエルの分団のかしらである族長たちがあなたのところに集まる。
また、短く吹き鳴らすと、東側に宿っている宿営が出発する。
二度目に短く吹き鳴らすと、南側に宿っている宿営が出発する。彼らが出発するためには、短く吹き鳴らさなければならない。
集会を召集するときには、長く吹き鳴らさなければならない。短く大きく吹き鳴らしてはならない。
祭司であるアロンの子らがラッパを吹かなければならない。これはあなたがたにとって、代々にわたる永遠の掟である。
また、あなたがたの地で、自分たちを襲う侵略者との戦いに出るときには、ラッパを短く大きく吹き鳴らす。あなたがたが、自分たちの神、主の前に覚えられ、敵から救われるためである。
また、あなたがたの喜びの日、あなたがたの例祭と新月の日に、自分たちの全焼のささげ物と交わりのいけにえの上にラッパを吹き鳴らすなら、あなたがたは自分たちの神の前に覚えられる。わたしはあなたがたの神、主である。」"
民数記 10章1~10節

旧約聖書には吹き鳴らすものが二つあります。それは角笛とラッパです。どちらも唇を震わせて音を鳴らせる楽器であり、古来戦争等の合図に使われました。

現在ではトランペットとホルンとして音楽で使用されていますが、元々は集団の中で合図のために使われる道具でした。

 

イスラエル人たちはエジプトを脱出した100万人以上の人たちを一まとめに、一緒に行動する必要がありました。現代では無線がありますので、ほぼ同じタイミングで動くことが可能ですが、昔は伝令担当者や、このようなラッパを使って意思の伝達を行ったのです。

 

このラッパは、現代の教会の時代では使っているのは救世軍くらいでしょうか。でも、今もなお、ラッパそのものは使われないにしても、その役割を果たしているものがあると思います。それは、神に立てられた説教者であり、牧者ではないでしょうか。

 

ラッパは闇雲に鳴らせば良いものではありません。神様のタイミングで、神様の御心を行うために行動を共にするために合図し、神の家族として苦楽をともに味わうのです。それが教会の姿だからです。

 

私も説教者として、そのことを意識して語るべきだと思います。私の意志ではなく神の意思によって吹き鳴らせるのです。そのためには、ラッパを吹き鳴らす者は訓練も大切ですし、ラッパの手入れも大切です。

 

無線などの通信機器が存在する現代でも軍隊ではラッパを合図に使用しています。それは、ラッパの合図が電気やデジタル技術を用いなくても、どんな環境でも使用できるメリットがあるからです。それこそ、神の言葉を語る説教者なとってなくてはならない特色でしょう。

 

どんなときも、時が良くても悪くても、みことばをしっかり語るのです。このことは、この世においては、クリスチャンであれば皆がその役割をいただいているとも言えます。

 

今日もみことばをいただいて、神のラッパとして、どんな環境にあっても神の合図を吹き鳴らしてまいろうではありませんか。

 

"みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。"
テモテへの手紙 第二 4章2節