のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

受難節 第4主日

"アハブは、エリヤがしたことと、預言者たちを剣で皆殺しにしたこととの一部始終をイゼベルに告げた。
すると、イゼベルは使者をエリヤのところに遣わして言った。「もし私が、明日の今ごろまでに、おまえのいのちをあの者たちの一人のいのちのようにしなかったなら、神々がこの私を幾重にも罰せられるように。」
彼はそれを知って立ち、自分のいのちを救うため立ち去った。ユダのベエル・シェバに来たとき、若い者をそこに残し、
自分は荒野に、一日の道のりを入って行った。彼は、エニシダの木の陰に座り、自分の死を願って言った。「主よ、もう十分です。私のいのちを取ってください。私は父祖たちにまさっていませんから。」
彼がエニシダの木の下で横になって眠っていると、見よ、一人の御使いが彼に触れ、「起きて食べなさい」と言った。
彼が見ると、見よ、彼の頭のところに、焼け石で焼いたパン菓子一つと、水の入った壺があった。彼はそれを食べて飲み、再び横になった。
主の使いがもう一度戻って来て彼に触れ、「起きて食べなさい。旅の道のりはまだ長いのだから」と言った。
彼は起きて食べ、そして飲んだ。そしてこの食べ物に力を得て、四十日四十夜歩いて、神の山ホレブに着いた。
彼はそこにある洞穴に入り、そこで一夜を過ごした。すると、主のことばが彼にあった。主は「エリヤよ、ここで何をしているのか」と言われた。
エリヤは答えた。「私は万軍の神、主に熱心に仕えました。しかし、イスラエルの子らはあなたとの契約を捨て、あなたの祭壇を壊し、あなたの預言者たちを剣で殺しました。ただ私だけが残りましたが、彼らは私のいのちを取ろうと狙っています。」
主は言われた。「外に出て、山の上で主の前に立て。」するとそのとき、主が通り過ぎた。主の前で激しい大風が山々を裂き、岩々を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。風の後に地震が起こったが、地震の中にも主はおられなかった。
地震の後に火があったが、火の中にも主はおられなかった。しかし火の後に、かすかな細い声があった。"
列王記 第一 19章1~12節

"あなたがたは以前は闇でしたが、今は、主にあって光となりました。光の子どもとして歩みなさい。"
エペソ人への手紙 5章8節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

 

 預言者エリヤもまた四十日四十夜の旅をします。主の使いは「この道のりは、まだ長い」と言いました。しかしエリヤは御使いが備えてくれた食べ物で力をつけて歩き続け、神の山に至り、神のご臨在に接することができました。私たちもみことばを食べながらこの道を行きます。後ろを顧みずにただキリストを見つめます。

 私たちは光にならなければならないのではありません。みことばは私たちに「キリストによってすでにすでにそうされたのだから、そうであるものになりなさい」と呼びかけています。そのために暗闇のことを捨て、キリストのみことばの中にとどまるのです。

 

●古代教会における無名の信徒の祈り

 ああ、主よ

私たちは、みことばを知りながら、

それを愛さないことで、

みことばを聞きながら、

それを行わないことで、

みことばを信じながら、

それに従わないことで、

みことばをむなしくしてしまうのです。

 私たちがあなたのみことばを

むなしくしてしまうことのないようにしてください。

 私たちの耳と心を開いてください。

 私たちがあなたのみことばを

正しくとらえることができますように。

 

【参考文献】

小泉健『十字架への道』日本キリスト教団出版局、2019年