のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

本日から2021年度の北海道聖書学院授業開始

 いよいよ2021年度の授業が始まります。私(川﨑)が担当するのは「キリスト教会史」です。

 ところが北海道聖書学院のホームページを見ると「キリスト教史」となっています。これはどちらが正しいのか。それともどちらでも良いのか。

 おそらく多くの人はどっちでも良いと思っているのではないかと推察します。しかし、私としては「キリスト教会史」にこだわりたいと思っています。

 何をこだわったいるのかと言うと、キリスト教史とは、キリスト教の歴史であるが、キリスト教会史は、キリスト教会の歴史だということです。それは人類の歴史と人間の歴史に違いがあるように、ただ歴史的に起こったことを客観的に並べて覚えるのではなく、その出来事が今の私とどのように関わっているのか解釈し考察するということまで含むということなのです。

 それだけに、今の自分の立ち位置をしっかりと確認する必要があり、その立ち位置からの歴史観があることを、まず捉えるのです。

 歴史解釈は、その史観によって随分捉え方が変わります。例えるならば、広島、長崎への原爆投下を正義とするか、悪とするかは、戦勝国と敗戦国の違いや、加害者と被害者の違いなど、その立場で、その意味が変わるように、単に一般的な世界史としてではなく、キリスト教会としてローマ帝国をどう見るかなど、その見方は大きく異なるはずです。

 

 それは単なる一教派という狭い概念ではなく、キリスト教会として、キリスト者として、これからどのように歩むかに繋がっていくと思います。

 

 そのように、私はキリスト教会史を神学生の皆さんと一緒に考えたいのです。