のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

心を定めて〜続ヨシャファテの宗教改革

歴代誌 第二 19章
1,ユダの王ヨシャファテは、無事にエルサレムの自分の家に帰った。
2,ハナニの子、先見者エフーが、ヨシャファテ王の前に進み出て言った。「悪者を助け、主を憎む者を愛するというのですか。このことのゆえに、あなたの上に、主の前から怒りが下ります。
3,しかし、あなたには良いことも認められます。あなたはこの地からアシェラ像を取り除き、心を定めて神を求めてこられました。」
4,ヨシャファテはエルサレムに住んでいたが、彼はもう一度ベエル・シェバからエフライムの山地に至る民の中に出て行き、彼らを父祖の神、主に立ち返らせた。
5,彼はこの地、すなわち、ユダにあるすべての城壁のある町に、それぞれの町のさばき人を任命した。
6,彼はさばき人たちにこう言った。「あなたがたは自分のすることに注意しなさい。あなたがたがさばくのは、人のためではなく、主のためだからだ。この方は、さばきが行われるとき、あなたがたとともにおられる。
7,今、主への恐れがあなたがたにあるように。忠実に行いなさい。私たちの神、主には、不正をすることも、えこひいきをすることも、賄賂を取ることもないからだ。」
8,ヨシャファテは、エルサレムにおいても、レビ人と祭司たちの中から、またイスラエルに属する氏族のかしらたちの中から、主のさばきと訴訟に携わる者たちを任命した。彼らはエルサレムに住んだ。
9,ヨシャファテは彼らに次のように命じた。「あなたがたは主を恐れ、真実と全き心をもって、このように行わなければならない。
10,それぞれの町に住んでいるあなたがたの兄弟たちから、流血の事件について、あるいは律法、命令、掟、定めについて、あなたがたのところに訴訟が持ち込まれた場合にはいつでも、あなたがたは、彼らが主に対して責めを負わないように、またあなたがたとあなたがたの兄弟たちの上に御怒りが下ることのないように、彼らに警告しなさい。そのように行えば、あなたがたが責めを負うことはない。
11,見よ。祭司アマルヤはあなたがたの上に立つかしらで、主の事柄全体に関して責任を持つ。また、ユダの家の長イシュマエルの子ゼバデヤは王の事柄全体に関して責任を負う。さらに、レビ人たちは、あなたがたの前でつかさとなる。勇気を出して実行しなさい。主が善を行う者とともにいてくださるように。」

 

 ヨシャファテは、北イスラエルとともに戦った戦争を終えて帰って来ましたが、北イスラエルの王アハブと同盟を結んだことを先見者エフーの指摘を受けます。

「悪者を助け、主を憎む者を愛するというのですか。このことのゆえに、あなたの上に、主の前から怒りが下ります。」

 

 しかし、この言葉に対するヨシャファテの反応は一切記されていません。

 もし私がこのようなことを言われたら腹を立てるでしょう。どんなに小さな事でも、自分の至らなさを指摘されることや断罪されることは、心地よいものではありません。

 また先見者エフーも、悪いことだけでなく、ヨシャファテの正しいこともきちんと告げています。

「しかし、あなたには良いことも認められます。あなたはこの地からアシェラ像を取り除き、心を定めて神を求めてこられました。」

 ヨシャファテの主に対する信仰の確かさが偶像を取り除く行動に表されていたからです。彼の偶像撤去は、単にかたちだけの宗教政策ではなく、彼自身の信仰から出た行動だったということです。

 そのことをエフーは「心を定めて神を求めてこられました」ときちんと伝えているのです。

 それ以降、ヨシャファテは、益々、ユダ王国全体が主を恐れ、主に従うようにと体制を強化しました。

 特にエルサレムでは祭司アマルヤやレビ人たち礼拝を司る者たちをを立てて、礼拝を中心とした体制を整えようとしたことです。そのためユダ族の長であるイシュマエルの子ゼバデヤをも立てて、民たちへの教育を徹底しようとしたのです。

 そして、こう言って励まします。

「勇気を出して実行しなさい。主が善を行う者とともにいてくださるように。」

  

 この言葉は私たちへの言葉としても適用できます。それは、善を行うことこそキリストによって救われた者たちの業であり、主が喜ばれることだからです。今日もいろいろな人と出会うかも知れません。または、一人で過ごしていたとしても、その行動、その心の在り方、全てにおいて善を行うことを心がけて参りましょう。

 ヨシャファテはその彼自身の「こころを定めて神を求めて」いた信仰者でした。だから、最善を尽くして民たちが主に立ち返るように国の体制を整えたのです。

 私たちも、まず自分自身を省みて、心を定めて神を求めているかチェックしましょう。そこに聖霊が助けてくださって、そのこと心にあることを実行できるようにさせてくださるからです。

 ですから、私たちも勇気を出して、心を定めて善を行なってまいろうではありませんか。

"だれも、悪に対して悪を返さないように気をつけ、互いの間で、またすべての人に対して、いつも善を行うように努めなさい。
いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
すべてのことにおいて感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。"
テサロニケ人への手紙 第一 5章15~18節