のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

もともとあったものを伝える

"愛する者たち。私があなたがたに書いているのは、新しい命令ではなく、あなたがたが初めから持っていた古い命令です。

 

その古い命令とは、あなたがたがすでに聞いているみことばです。

 

私は、それを新しい命令として、もう一度あなたがたに書いているのです。

 

それはイエスにおいて真理であり、あなたがたにおいても真理です。

 

闇が消え去り、まことの光がすでに輝いているからです。"

 

ヨハネの手紙 第一 2章7~8節
聖書 新改訳2017

 

近世の宗教改革以降、プロテスタント教会が起こるが、それとともに啓蒙主義人文主義なども表舞台に現れるようになる。そこには、それまでの宗教中心主義によってマイナスに働いた自然科学への弾圧や学問等への影響があり、それらへの極端な反作用が働いていたと言って良いだろう。

 

神学にもその思想勢力が及び、聖書は権威のない一般の歴史書のような扱いにされ、神の言葉としての権威を失っていく。それが自由主義神学なのだが、それに反発して保守的な福音主義とか聖書信仰という色分けがされて、新しいグループのような扱いを受けて今日に至る。

 

しかし、福音主義とは、これまであり得なかった価値観による聖書の読み方であったり解釈に対して、区別するために、やむを得ずつくられた言い方に過ぎないのであって、それは使徒的教会への回帰のことである。

 

だから、私たちは新しいと言われつつも、実は本来、聖書が伝えているキリスト教会としてあるべき姿の古い教えを信じ宣べ伝えているのである。

 

新しいものが全て良いものという進化論的価値観は、聖書的な視点と価値観とは相容れないのであって、かつてイエス様の直接的な弟子である使徒たちや教父たちが大切にしてきたものを私たちも大切にして、全ての栄光を人にではなく、ただ神に帰したい。

 

だから、これからもただ主を信じて、主の福音と教えと十字架への歩みを受け取り、伝えていきたい。