のりさん牧師のブログ

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テモテの手紙第一 5章 「様々な人々への配慮」

 

 私たちが属する現代の教会も様々な人たちが集められているが、テモテが牧会するエペソ教会も同じであった。ここでパウロは、教会内の必要に応じた牧会上の配慮をテモテに語る。

 

①年齢、性別に応じた配慮(1~2節)

 パウロは、男女の年配者には叱らずに父母に対するようにと言った。それは律法に「あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない」(レビ19章32節)とあるように、年配者を尊敬するということである。また若い男性には兄弟に対するように、若い女性には姉妹に対するように「真に純粋な心で(原文では『全き純潔をもって』)勧め」るようにと、全面的、絶対的な聖さが求められている。

 

②やもめへの配慮(3~16節)

 ここに「本当のやもめ」と記されているが、彼女たちは「夜昼、絶えず神に願いと祈りをささげ」(5)、「良い行いによって認められている」(10)人たちであり、一般のやもめではなく、敬虔に主と教会に仕える修道女のような立場であったようである。パウロは、そのような人たちを「大事にしなさい」と勧めている。若いやもめに対しては、一見厳しい内容で語っているが(11~14)、これもまた教会の聖さが保たれるための配慮なのである(15)。

 

③長老への配慮(17~25節)

 牧会書簡における長老は、年長者の男性で、按手を受けて教会の指導的な役割を担う人たちのことであると考えられる(17)。パウロは「みことばと教えのために労苦している長老」たちを尊敬するようにと配慮を促している。同時にパウロは、長老への訴訟(19)、罪を犯した者に対する戒規について語り(20~21)、だれにでも軽々しく按手して、その罪の責めを負うことがないように注意を与えている。それは自分を清く保つためだからである(22)。

 あなたの配慮が、「神とキリスト・イエスの前で・・・偏見なしに・・・かたよらないで」行なっているか考えてみよう(21)。