のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

受難節 第13日 水曜日

●ゼカリヤ書 2章
1,私が目を上げて見ると、なんと、一人の人がいた。その手には、一本の測り綱があった。
2,私が「あなたはどこへ行くのですか」と尋ねると、彼は私に「エルサレムを測りに。その幅と長さがどれほどあるかを見るために」と答えた。
3,すると見よ、私と話していた御使いが出て行った。また、もう一人の御使いが、その御使いに会うために出て行き、
4,彼に言った。「走って行って、あの若い者にこう告げよ。『エルサレムは、その中に人と家畜があふれ、城壁のない町のようになる。
5,わたしが──主のことば──それを取り巻く火の城壁となる。わたしがそのただ中で栄光となる。
6,さあ、すぐに、北の国から逃げよ。──主のことば──天の四方の風のように、わたしがあなたがたを散らしたのだ。──主のことば──
7,さあ、シオンに逃れよ。娘バビロンとともに住む者よ。』
8,あなたがたを略奪した国々に主の栄光が私を遣わした後、万軍の主がこう言われたからだ。『あなたがたに触れる者は、わたしの瞳に触れる者。
9,見よ、わたしは彼らに手を振り上げる。彼らは自分に仕えた者たちに略奪される』と。このときあなたがたは、万軍の主が私を遣わされたことを知る。
10,『娘シオンよ、喜び歌え。楽しめ。見よ。わたしは来て、あなたのただ中に住む。──主のことば──
11,その日、多くの国々が主に連なり、わたしの民となり、わたしはあなたのただ中に住む。』このときあなたは、万軍の主が私をあなたに遣わされたことを知る。
12,主は聖なる土地で、ユダをご自分の受ける分とし、エルサレムを再び選ばれる。
13,すべての肉なる者よ、主の前で静まれ。主が聖なる御住まいから立ち上がられるからだ。」

 

《メッセージ》

苦しみのとき。

禍のとき。

悲しみのとき。

私たちの心は騒ぎ立ち、落ち着くことを忘れがちになります。

それは、目の前に起こることで心が支配されてしまうからです。

 

しかし、その禍のとき、もし主の介入を望み、主にある解決を願うならば、私たちは静まらなければなりません。

 

慌てふためき、騒がしくしているならば、主の御声は聞けません。主の細き御声は、やかましい雑音によってかき消されてしまうからです。

 

かつて、バアルの預言者たちと戦い、勝利した主の預言者エリヤは、鬱状態に陥ってしまいました。

 

そのとき、エリヤはあれほどの力強い信仰の戦いであったにも関わらず、イスラエルの王アハブと王妃イゼベルからの脅迫に怯み、恐れるのです。

 

彼は「もう十分です」と死を願います。そんなエリヤに対して、主は道道、食べるものを与え励まし続けます。そして、ホレブの山に着くのです。そこは、かつて主によってモーセ十戒をいただいた神の山でした。

 

そのホレブの山で主はエリヤに現れてくださいます。それは、あのモーセに現れた轟く声の主ではなく、大変細き御声だったのです。

 

その細き御声を聞き取るためには、エリヤは静かにしなければなりませんでした。

 

そこから、鬱状態に陥ってしまった預言者エリヤの再起が始まるのです。

 

私たちも、まず静かにしなければなりません。この受難節に、自分の苦しみに主イエスの十字架の道を重ねて、その苦しみを覚えるときではありますが、それは、むしろ私の苦しみをも主が負ってくださっている恵みにきづかされたいものです。

 

決して同じではない。主の苦しみは誰も経験したことのない、神から捨てられるという苦しみ。そこには信仰も希望もない不幸のどん底です。

 

しかし主イエスは、その中にあっても神を愛し通したのです。その十字架の上で、まさに騒がしい群衆の中にあって、主イエスは静かに天の父を仰ぎ続けたのです。

 

私たちは、この主イエスの苦しみは味わうことは、ありません。なぜなら、私たちが静まって耳を傾けるならば、神様は必ず答えてくださるからです。御子イエスが身代わりに父から捨てられたので、信じる私たちは、苦しみの中にあっても絶対的な神様の支配から捨てられることはないのです。

 

どうか今日も、この素晴らしい祝福にあることを感謝して、静まって主の御声を聞いてまいりましょう。

 

《祈り》


1,いと高き方の隠れ場に住む者その人は全能者の陰に宿る。
2,私は主に申し上げよう。

「私の避け所私の砦私が信頼する私の神」と。
3,主こそ狩人の罠から破滅をもたらす疫病からあなたを救い出される。
4,主はご自分の羽であなたをおおいあなたはその翼の下に身を避ける。主の真実は大盾また砦。
5,あなたは恐れない。夜襲の恐怖も昼に飛び来る矢も。
6,暗闇に忍び寄る疫病も真昼に荒らす滅びをも。
7,千人があなたの傍らに万人があなたの右に倒れてもそれはあなたには近づかない。
8,あなたはただそれを目にし悪者への報いを見るだけである。
9,それはわが避け所主をいと高き方をあなたが自分の住まいとしたからである。
10,わざわいはあなたに降りかからず疫病もあなたの天幕に近づかない。
11,主があなたのために御使いたちに命じてあなたのすべての道であなたを守られるからだ。
12,彼らはその両手にあなたをのせあなたの足が石に打ち当たらないようにする。
13,あなたは獅子とコブラを踏みつけ若獅子と蛇を踏みにじる。
14,「彼がわたしを愛しているからわたしは彼を助け出す。彼がわたしの名を知っているからわたしは彼を高く上げる。
15,彼がわたしを呼び求めればわたしは彼に答える。わたしは苦しみのときに彼とともにいて彼を救い彼に誉れを与える。
16,わたしは彼をとこしえのいのちで満ち足らせわたしの救いを彼に見せる。」

詩篇91篇より