私たちは日々、さまざまな出来事に心を奪われて生きています。嬉しいこともあれば、心が折れそうになることもあります。心配や不安で夜も眠れない日もあるでしょう。しかし、詩篇77篇11~12節は、そんな私たちに大切なことを教えています。
「私は主のみわざを思い起こします。昔からのあなたの奇しいみわざを思い起こします。」
ここで詩篇の作者は、自分の目の前の現実だけを見るのではなく、神が過去にどのように働かれたのかを思い起こしています。イスラエルの民をエジプトの奴隷状態から救い出されたこと、荒野を導かれたこと、数々の奇跡と約束の成就、
神のみわざを振り返るとき、信仰が再び息を吹き返すのです。
「私はあなたのなさったすべてのことを思い巡らし、あなたのみわざを静かに考えます。」
騒がしい日常の中で、立ち止まり、主がどのように共にいてくださったかを思い巡らす時間を持つこと。私たちもまた、これまでの人生を振り返ると、小さなことの中に大きな主のみわざがあったことに気づかされます。思いがけない助け、祈りへの応え、慰めと励まし。それらはすべて神の愛のしるしです。
今日、あなたの心を静め、主のみわざを思い起こし、感謝をささげてください。過去の神の忠実さを思い起こすとき、これからも変わらず私たちを導いてくださる主への信頼が新たにされます。
【祈り】
愛する天の父なる神さま、
今日、あなたのみわざを思い起こす時を与えてくださり、感謝します。
これまでの人生の中で、見えないところで私を支え、導き、守ってくださったあなたの御手を思い返します。
どうかこれからも、どんなときにもあなたの奇しいみわざを思い起こし、
感謝と信頼の心を持ち続けることができますように助けてください。
私の心を静め、あなたの御業を深く思い巡らすことができますように。
主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。