のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

神の武具を身に着けよ

"悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身に着けなさい。
私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。
ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。"
エペソ人への手紙 6章11~13節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

 

 使徒パウロはエペソの信徒たちに、その手紙の終わりにあって「神の武具を身に着けなさい」と命じています。その理由は、「私たちには格闘」があるからです。

 

 その格闘とは紛れもなく、血肉、つまり肉眼で見える人間に対してではなく、その背後に働いている悪魔であり、それに従っている悪霊たちです。その悪魔の策略に対して堅く立つことができるためなのです。私たちはつい目の前に見えるものを敵と認識して、その敵を憎むものですが、使徒はそうではなく、その背後に働く霊的な力を識別するように言っているのです。「支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊」とです。

 

 このことをパウロは表現を変えて強調しています。

「邪悪な日に際して対抗できるように」

「一切を成し遂げて堅く立つことができるように」

 

  それは悪魔の策略は邪悪な日という、その時を意識した備えです。それが今日かも知れないし、明日かも知れない。いや、もう始まっている。そのように、戦う時を意識して、神の武具を整えていくのです。その備えを一切成し遂げて堅く立つことこそ、私たちが日々行うべきキリストの兵士としての務めです。

 

 兵士たちは、いつも戦いに備えている必要があります。平時であっても必ず非常呼集があり、夜中でも身支度して集合するという演習を繰り返し、戦いの日にそなえるのです。それだけではなく、日々、その戦いに即応できるように、自分に与えられている小銃などの携行武器の点検整備を常に行なっています。また、それだけでなく、兵隊として動けるように日々訓練するものです。そして、その戦いに必要な体力も健康も気をつけて備えます。

 

同じように、悪魔に対抗する日の戦いも神の武具を日々点検し、それに必要な霊的体力を得ておくのです。それが、14節以降で言われている諸々の神の武具です。ぜひ、そのところはご自分でお読みください。今日もともに神の武具を身に着けてまいりましょう。