のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

受難節 第一主日

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●マタイの福音書 4章1~11節

"それからイエスは、悪魔の試みを受けるために、御霊に導かれて荒野に上って行かれた。
そして四十日四十夜、断食をし、その後で空腹を覚えられた。
すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、これらの石がパンになるように命じなさい。」
エスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある。」
すると悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、
こう言った。「あなたが神の子なら、下に身を投げなさい。『神はあなたのために御使いたちに命じられる。彼らはその両手にあなたをのせ、あなたの足が石に打ち当たらないようにする』と書いてあるから。」
エスは言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない』とも書いてある。」
悪魔はまた、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての王国とその栄華を見せて、
こう言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これをすべてあなたにあげよう。」
そこでイエスは言われた。「下がれ、サタン。『あなたの神である主を礼拝しなさい。主にのみ仕えなさい』と書いてある。」
すると悪魔はイエスを離れた。そして、見よ、御使いたちが近づいて来てイエスに仕えた。"

●ヘブル人への手紙 4章14~16節

"さて、私たちには、もろもろの天を通られた、神の子イエスという偉大な大祭司がおられるのですから、信仰の告白を堅く保とうではありませんか。
私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯しませんでしたが、すべての点において、私たちと同じように試みにあわれたのです。
ですから私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、折にかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。"

《メッセージ》

主イエスは霊に導かれて荒野に行かれ、40日40夜断食なさいました。受難節において四十日の祈りの時を持つのは、主のお姿に倣うものです。荒野は人の住めない所、神の助けなしには生き延びられない所です。だからこそ、生きておられる神と出会う場所にもなります。

 

悪魔は私たちに、みことばなしでも生きられると、この世にも多くの楽しみがあり慰めがあると自分の思いや判断を第一にしたらよいと唆してきます。そのような誘惑がすべて偽りであることを、どうか本当にわからせてくださいと、悪魔にみことばをもって勝利された主イエスに心をあわせてまいりましょう。

 

《祈り》

いける真実の主よ

あなたの民をみそなわしてください。

渇いた石の心は、渇きで干からびています。

あなたの御霊の生ける水の水門を開いてください。

あなたの水がわたしたちの内で泉となり

永遠のいのちに至る水が湧き出るようにしてください。

そうすれば、わたしたちは

わたしたちの救いであり希望であるキリストを通して

霊と真理をもってあなたを礼拝します。

(ローマ・カトリック教会典礼より)