のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

● 2020年5月4日(月) 今日のみことば

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【列王記 第一 4章29~30節】
"神は、ソロモンに非常に豊かな知恵と英知と、海辺の砂浜のように広い心を与えられた。
ソロモンの知恵は、東のすべての人々の知恵と、エジプト人のすべての知恵にまさっていた。"

 ソロモンの知恵は、彼が神に求めたものでした。神は御心にかなった願いを聞いてくださるお方です。
 ソロモンは、イスラエル王国という国を治めるためには、人間の知恵で行うことはできなかったのです。その判断は正しいものでした。それは神の知恵を選ぶことこそ、エデンの園でアダムが捨てたものを得ようとすることだからです。
 このことはソロモンに限らず、私たちもまたこの世で生きること、つまり自分の人生という船の舵をとる時に、やはり自分の考え、自分のルールには限界があるばかりか、そもそもそれは誤りだと聖書は語ります。
 では、その神の知恵は、どのようにして得られるものなのでしょうか。それは、まず、私たちを造り、支配しておられる唯一真の神である聖なる主を恐れることによって、その歩みはスタートします。
 今、北海道はようやく桜が咲き、暖かさを感じるようになりました。このような新型コロナウィルスでいささか混乱しているような世の中にあって、春はきちんと訪れている。それはそこに全能の神の御手の業が表されているのです。
 また、このコロナ騒動は、確かに人を死に追いやることとして重く見なければなりません。
 しかし、もう一方の見方をするならば、このときに北京や上海の大気が澄み渡るようになったり、インドのガンジス川の水がきれいになってきたりするのを見て、そこにやはり私たち人間の知恵がこの地球を汚していることにも気づかされるのです。人間が自粛するだけで、大気も水もそのもっている美しさを取り戻し、むしろ私たち人間を生かす、もともとの良いかたちに生まれ変わるのです。
 それは、神を抜きにした私たちの知恵では、神からいただいたものを正しく管理することはできないからです。それはそもそもがこの地球も宇宙も神の作品であり、神ご自身が真の管理者であるからです。その役割を私たちは神から委ねられているに過ぎないのです。
 まさに、この地球を治める権限を与えられているだけであって、この地球を自分勝手に手を加えてはならないのです。だからこそ、きちんと真の管理者である神から管理するやり方、その知恵を聴き学ばなければなりません。
 今、このような事態だからこそ、もう一度、原点に帰って、神を恐れ、神の知恵をいただくことをソロモンのように求めて与えられていきたいものです。
 そこに必要なのは、神の前にへりくだった心です。それはまさに、新型コロナウィルス感染症や落ち込む経済よりも、まず神を恐れるということなのです。高慢から何も良いものは生まれません。

 ですから今日もただ神を恐れて、神の前にへりくだって、この事態の問題解決の知恵を願い求めてまいりたいと思います。

箴言 9章10節】
"主を恐れることは知恵の初め、聖なる方を知ることは悟ることである。"