のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

所属教会へ戻るパウロとバルナバ

"そこから船出してアンティオキアに帰った。そこは、二人が今回成し終えた働きのために、神の恵みにゆだねられて送り出された所であった。
そこに着くと、彼らは教会の人々を集め、神が自分たちとともに行われたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いてくださったことを報告した。
そして二人は、しばらくの間、弟子たちとともに過ごした。"
使徒の働き 14章26~28節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

 

 使徒13章では、アンティオキア教会から送り出されるパウロバルナバの姿が記録されています。

 今日の箇所では、伝道旅行を終えた二人がその教会へ帰ってくるという場面です。なぜ彼らはアンティオキア教会へ帰って来たのか。それは、その教会こそ、パウロバルナバの所属教会だからです。

 私たちにも所属教会があります。多くは洗礼を受けた教会が所属教会となっていると思いますが、その他にも仕事における転勤などで引越しした場合、その引越し先の町にある教会へ転会して所属教会が変わる場合もあります。

 いずれにしても、私たちは自分が礼拝をささげ、奉仕をし、献金をする教会が必要です。それは、目に見えないキリストのからだなる教会をこの地上に表すことでもあり、その地域教会に属することでキリストのからだなる教会にも所属していることを証ししているとも言えます。

 ただし、現在は多くの教派もあって、同じ町に多くの教会があり、その同じ町の中で教会を変更する場合もあります。その場合、聖書には出ていない新たな問題を経験することになります。

 教会同士対立しているわけではないので、きちんと話しができれば、それも可能です。しかし、多くは何かのトラブルがあって、本人の意思でその教会を出てしまうか、教会から戒規を執行されてしまうか。様々なパターンはあると思います。

 ここで、難しい問題は、新しく礼拝をささげるために行った教会で客員となって、何年もそのままでい続けることです。礼拝には集っているが奉仕はしないとか。献金をしないとか。

 でも、やはり客員制度は非常に微妙な立ち位置のクリスチャンを増やしてしまうので、あまり良い方策とは言えません。やはり、今礼拝をささげている教会では、きちんとその教会の教会員となって、責任ある行動をとることです。

 きちんと自分の足場を固めなくてどうして、それぞれの家や近所などで証しができるでしょう。

 近所で出会った人が教会へ行きたいと言った時に、どこの教会を紹介するのでしょう。

 やはり、今自分が通っている教会ではないでしょうか。そうであるなら、きちんと自分の所属教会を決めて、責任ある行動をとりましょう。

 パウロバルナバは、伝道旅行を終えて、またアンティオキア教会へ戻りました。私たちも自分のホームグランドから遣わされ、ホームグランドへ帰るのです。自分の信仰の基盤をしっかりと築いて、揺るがない教会生活を過ごしてまいりましょう。