のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

◎受難節 第6日 火曜日

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ヨブ記
1章
1,ウツの地に、その名をヨブという人がいた。この人は誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっていた。
2,彼に七人の息子と三人の娘が生まれた。
3,彼は羊七千匹、らくだ三千頭、牛五百くびき、雌ろば五百頭、それに非常に多くのしもべを所有していた。この人は東の人々の中で一番の有力者であった。
4,彼の息子たちは互いに行き来し、それぞれ自分の順番の日に、家で宴会を開き、人を遣わして彼らの三人の姉妹も招き、よく一緒に食べたり飲んだりしていた。
5,宴会の日が一巡すると、ヨブは彼らを呼び寄せて聖別した。朝早く起きて、彼ら一人ひとりのために、それぞれの全焼のささげ物を献げたのである。ヨブは、「もしかすると、息子たちが罪に陥って、心の中で神を呪ったかもしれない」と思ったからである。ヨブはいつもこのようにしていた。
6,ある日、神の子らがやって来て、主の前に立った。サタンもやって来て、彼らの中にいた。
7,主はサタンに言われた。「おまえはどこから来たのか。」サタンは主に答えた。「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」
8,主はサタンに言われた。「おまえは、わたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように、誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者は、地上には一人もいない。」
9,サタンは主に答えた。「ヨブは理由もなく神を恐れているのでしょうか。
10,あなたが、彼の周り、彼の家の周り、そしてすべての財産の周りに、垣を巡らされたのではありませんか。あなたが彼の手のわざを祝福されたので、彼の家畜は地に増え広がっているのです。
11,しかし、手を伸ばして、彼のすべての財産を打ってみてください。彼はきっと、面と向かってあなたを呪うに違いありません。」
12,主はサタンに言われた。「では、彼の財産をすべておまえの手に任せる。ただし、彼自身には手を伸ばしてはならない。」そこで、サタンは主の前から出て行った。
13,ある日、彼の息子、娘たちが、一番上の兄の家で食べたりぶどう酒を飲んだりしていたとき、
14,一人の使者がヨブのところにやって来て言った。「牛が耕し、そのそばでろばが草を食べていると、
15,シェバ人が襲いかかってこれを奪い取り、若い者たちを剣の刃で打ち殺しました。私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
16,この者がまだ話している間に、もう一人が来て言った。「神の火が天から下って、羊と若い者たちを焼き滅ぼしました。私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
17,この者がまだ話している間に、もう一人が来て言った。「カルデア人が三組になって、らくだを襲い、これを奪い取り、若い者たちを剣の刃で打ち殺しました。私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
18,この者がまだ話している間に、もう一人が来て言った。「あなたのご子息やお嬢さんたちは、一番上のお兄さんの家で食べたりぶどう酒を飲んだりしておられました。
19,そこへ荒野の方から大風が吹いて来て、家の四隅を打ち、それがお若い方々の上に倒れたので、皆様亡くなられました。私一人だけが逃れて、あなたに知らせに参りました。」
20,このとき、ヨブは立ち上がって上着を引き裂き、頭を剃り、地にひれ伏して礼拝し、
21,そして言った。「私は裸で母の胎から出て来た。また裸でかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」
22,ヨブはこれらすべてのことにおいても、罪に陥ることなく、神に対して愚痴をこぼすようなことはしなかった。

 

 サタンは地上を行き巡り、人間をつぶさに見て、人間のことをよく知っている。かつては神のかたちに似せて造られたものだが、エデンの園で誘惑し罪を犯させてから、その人間を神の前に告発せずにはいられない。特にヨブのことを何とか貶めたい。彼が神を信じていたとしても、それは自分が幸せになりたいからなのだ。自分に利益がないのに、ただ神が神であらせられるゆえに信じるなどということはありえないと。厳しい告発である。

我々は信じることにおいても、祈ることにおいても罪を犯す。しかし、神がヨブを信じてくださり、主イエスは裏切る者たちを主の食卓に招いてくださった。ペテロもユダも、そして我々をも。

 

《ヨセフォス・ハッザーヤー(810頃〜886)の祈り》

主よ、私のうちに形づくってください。

私の目の中に目を造り、

その新しい目で

あなたの聖なる犠牲を見つめることができるように。

 

私のうちに純粋な心をお造りください。

あなたの御霊の力によって

あなたの救いを吸い込むことができるように。

 

《アンセルムス(1033〜1109)の祈り》

主よ、心の限りに、あなたを求め

求めることによって、あなたを見出し

見出すことによって、あなたをいよいよ愛せますように。

あなたを愛するがゆえに

あなたの贖いを不可欠とした

自分の罪を憎めますように。