のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

◎ 感染爆発 公衆衛生牧師のコメント

 

 私は昨晩、小池知事の会見を見ていて、目が点になりました。知事は「オーバーシュート の重大局面」などと回りくどい言い方をしていますが、あの棒グラフは正しく感染爆発が起 こってしまった時の典型的な波形です。ひな壇に座っていた医師たちは、その言葉がのど元 まで出かかっていたと思います。
 私はこのことを、二つの視点でとても深刻に受け止めました。第一は、北海道にも爆発が 起こるリスクが高まったということ。二点目は、首都圏にあるキリスト教会が大変な事態に 陥ることは必至であるということ。
 まず北海道に関していえば、直ちに千歳空港と新函館北斗で、首都圏からの移動制限をか けない限り、3~4週後には北海道にも感染爆発が起きる可能性はかなり高くなると思いま す。鈴木知事の英断に期待します。道内の教会としては、首都圏に感染爆発が起こったから といって、直ちに慌てふためいて集会を中止する必要はないと思います。しかし、爆発が起 こった際の対応については、今から準備をしておく必要があると思います。どの段階で会堂 に集まることを止めるのか。これは人数や会堂の構造などによって異なりますから、一律に 決めることは難しいでしょう。行政から「何人以上の集会は禁止」と明記されれば、それを 一つの基準として自律的に判断することになります。
 今回、私たちの教会では、礼拝に来られない方に説教要旨をメールで送り、それに対する 感想を返信してもらいました。メールを送る一方では牧会的ケアとは言い切れないような気 がしますが、レスポンスをいただくことで、同じみことばによって養われ、また厳しい現状 を共に耐え忍ぶという一体感が生れたような気がします。アプリを用いた同時配信というこ とについても、(私は極めて不得手なのですが)心の準備を始めなければならないと感じてい ます。
 そして、首都圏の教会は本当に厳しい状況に陥ることでしょう。各教会が自律的に判断す るにしても、地域の教会がお互いの情報を共有し、祈り合い支え合うシステムを構築する必 要があるのではないでしょうか。行政から強制されて慌てるのではなく、今からその準備態 勢に入ることを願います。
 ちなみに、私たちの教会では、4月12日のイースターからうどん・そばによる昼食の交 わりを復活しようと計画していましたが、残念ながらこれは見送らなければならないかなと、 現状では考えています。

 

2020年3月26日
厚別福音キリスト教
牧師(医師) 吉田浩二