のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

◎新型コロナウィルス感染症対策(その3)

【新型コロナウィルス感染症対策(その3)】

白石キリスト教会に集う敬愛する皆様

 

日本メノナイト白石キリスト教
牧師 川﨑 憲久

 

 この度、政府による「緊急事態宣言」が発令されました。そして北海道としても、鈴木知事より「集中対策期間」として、一丸となって新型コロナウィルス感染に対応するための要請がありました。北海道は、先に鈴木知事より出された緊急事態宣言が功を奏し、道民はそれぞれに様々な場面での自粛をして、他都府県よりも多い感染者がいたにも関わらず、現在は落ち着いていると言えるでしょう。しかし、知事の言う通り、これからが正念場ではないでしょうか。

 

 私はこれまで、なるべく礼拝を続けることを考えてまいりました。それは、礼拝をどんな場合でも続けることが牧師の務めであると思うからです。しかし同時に、いつかは会堂での礼拝を停止することも決断しなければならないときが来ることも考えていました。それはキリスト教会の歴史において疫病が流行した時代が何度もあり、キリスト者も感染し多くの人が亡くなって、集まることが何年もできなくなる経験を教会は積んできたからです。
 ですから、そうならないために私は、その判断の一つの目安として、行政における法的根拠を持つ重大な決断があったときであると考えていました。それは、日本国民として法律を守り、一致してこの新型コロナウィルスによる医療崩壊、感染爆発の抑え込み等、感染拡大防止に協力することもキリスト者の務めでもあると思うからです。
 今回、安倍首相が発令したのは、東京を含む7都府県で、北海道は入っていません。しかし、この年度替わり、このようなコロナウィルスの問題があっても学校や職場の異動があり、多くの人の流出入が起こっています。また白石教会も会堂を開けて礼拝出席者が増えてくることは本来喜ばしいことですが、「三密」に該当するようになってきており、それは現在の情勢から見れば、残念ながら同時に危険な状態を生み出しているとも言わざるを得ません。
 私たちも、この事態を収束に向かわせることを願うのであれば、今こそ、皆さんと意識を合わせ、祈りつつ、一度、会堂での礼拝を家庭での礼拝に切り替える時ではないかと思います。これは、行政に言われたからそうするというよりも、キリスト教会として、この危機を脱し、将来に向け、安心して礼拝を献げ続けるために自律的に決断するものです。
 それで、私の考えとして、以下の提案をさせていただきます。


●2020年4月12日(日)~5月6日(水)の期間、
会堂での礼拝は行いません。週報も作成しません。

 

【目的】
教会に来られる方々のいのちが守られ、安心して会堂で礼拝をささげるようになること。

【理由】
そのために、私たちがキリスト教会として、神の国の国民でありつつ、同時に、この地上における市民として社会に協力し責任を果たすときが、今であると判断したため。

【対策】
① 4月12日(日)から、主日は、会堂における礼拝から各家庭における礼拝に切り替える。これは礼拝を停止することではありません。主日の礼拝をささげる場所が会堂から各家庭になるということです。
② 各礼拝スタイルはお任せします。それぞれの家庭環境の中でやりやすい時間、内容があると思いますので、それぞれが継続できる礼拝を尊重します。いつもお使いの聖書日課に沿って行うのが良いでしょう。また参考までに、次の聖書箇所を掲載しますので、聖書日課のない方は家庭礼拝にご利用ください。テーマ「ともに集まる喜びの礼拝をめざして」

日付  聖 書 箇 所               参 考:主 題
4/12  ル カ24章 1~12節 「みことばを思い出させてくださる主イエス
4/19  ル カ24章13~35節 「目を開かせてくださる主イエス
4/26  ル カ24章36~49節 「心を開いてくださる主イエス
5/ 3 マタイ28章16~20節 「いつまでもともにいてくださる主イエス
    ル カ24章50~53節  ~いつも喜び、集まり礼拝をささげる者とされる」

③ 平日の集会は休会とする。
④ 牧師は、情報が行き届かず会堂に来られた方への対応のため、主日の午前中は会堂で待機する。
⑤ 期間は、政府のいう5月6日までを目途とするが、運営委員は随時メール等で連絡を取り合い、再開時期も含め、教会運営のための意見交換と話し合いを行う。

※教会や牧師に御用の方はメール・FAX・手紙等でお願いいたします。
 教会電話:011-862-4968(FAX可)
 牧師携帯:090-8906-4903
 
以上です。

 決してこれらのことが最善とは考えておりません。しかし、こうすることで、まず白石教会に集う基礎疾患を持つ方々を危険から遠ざけることができます。それが最終的には札幌、北海道、日本、そして世界から新型コロナウィルス感染症を終息させていくことになると期待します。
 私自身、キリスト者として、牧者として、会堂における公の主日礼拝を休むことには、大きな抵抗感を持っているのも事実です。ですから苦渋の選択であります。しかし、歴史的な未曽有の事態であることをわきまえつつ、過去の歴史を教訓として、事態が最悪になる前に提案させていただきました。ともに主に祈りつつ、力をいただきながら、知恵を出し合って、私たちでできることをへりくだって、実行できればと思います。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

「主が御顔をあなたに向け、あなたに平安を与えられますように。」民数記6章26節