のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

「主よ。あなたは我が隠れ場」詩篇 32篇

ダビデによる。マスキール
1,幸いなことよその背きを赦され罪をおおわれた人は。
2,幸いなことよ主が咎をお認めにならずその霊に欺きがない人は。
3,私が黙っていたとき私の骨は疲れきり私は一日中うめきました。
4,昼も夜も御手が私の上に重くのしかかり骨の髄さえ夏の日照りで乾ききったからです。セラ
5,私は自分の罪をあなたに知らせ自分の咎を隠しませんでした。私は言いました。「私の背きを主に告白しよう」と。するとあなたは私の罪のとがめを赦してくださいました。セラ
6,それゆえ敬虔な人はみな祈ります。あなたに向かってあなたがおられるうちに。大水は濁流となっても彼のところに届きません。
7,あなたは私の隠れ場。あなたは苦しみから私を守り救いの歓声で私を囲んでくださいます。セラ
8,私はあなたが行く道であなたを教えあなたを諭そう。あなたに目を留め助言を与えよう。
9,あなたがたは分別のない馬やらばのようであってはならない。くつわや手綱そうした馬具で強いるのでなければそれらはあなたの近くには来ない。
10,悪しき者は心の痛みが多い。しかし主に信頼する者は恵みがその人を囲んでいる。

11,正しい者たち主を喜び楽しめ。すべて心の直ぐな人たちよ喜びの声をあげよ。

 

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1. 幸いなことよ(1〜2節)

  私たちの神は、罪を嫌うお方です。それは義なるお方であり、聖なるお方だからです。だから、どんな罪も放っておかれません。

  そして、私たちは、この神の前には全てが裸でありさらけ出されてます。だから、罪を犯したことを隠しても無駄であり、言い訳も通用しません。 でも、罪を犯したときに、そのことを認めないとか、自覚がないふりをしたとき、私たちは、急に恐れが出てきます。

  それは、神を欺いているからです。神は侮られるような方ではありません。ですから、罪を罪と認めて、小細工をせずに素直に告白すれば良いのです。

 

2. 私が黙っていたとき(3〜4節)

  ダビデは、家来の妻を犯して情欲を満たし、妊娠してその姦淫がばれそうになると、夫である家来を戦地から呼び戻して、証拠隠滅を図ろうとします。しかし、ダビデに忠実な家来は戻されても妻に会おうともせず、ダビデは証拠隠滅の計画が破綻してことを悟り、今度は自分に忠実なその家来を最前線に配置して戦死させたのです。そのあとで、夫を亡くしたその妻を引き取り、自分の妻にすることで、罪を隠そうとしました。ところが、預言者ナタンによって全ての悪事が暴かれ、ダビデの罪は明らかにされたのです。

  その罪を指摘されるまでのダビデの心中が、この3〜4節に書かれていることでしょう。神に隠し事をして、しかも罪の上塗りをして、罪を重ねているとき、私たちの心は、決してスッキリはしていません。人にはバレていなくても、神には全てがお見通しだからです。

 

3. 告白しよう(5〜7節)

  だから、神にそのまま罪を言い表し、神の前に罪を悔い改めるなら、神はその罪を赦し全ての悪から私たちをきよめてくださいます。

  天地創造のはじめ、善悪の知識の木の実を食べてしまったアダムとエバは、まず神の御顔を避けて隠れました。人間の罪の性質として、神から隠れようとするところに、かえって問題を悪化させる原因があります。神はあえて、「あなたは、どこにいるのか」と、探してくださるお方。それは、分からなくて探しているのではなく、私たちが自分から神の前に出ることを、神は待っているのです。だから、早く、問題がこじれないうちに、素直に打ち明け、悔い改めることが大切です。

  神は神に素直に告白するもの、自分の罪を認めへりくだるものを決して蔑まれません。むしろ、救いを与え、救いの歓びの歌で溢れさせてくださり、その恵みで取り囲んでくださるのです。

 

4.  心の直ぐな人たち(8〜11節)

 罪を赦され、神への歓びで満たされた ダビデは、今度は人々に助言を与えます。それは、神の恵みに満たされ、恵みに押し出された人は、自分から主を歓び楽しむこと。しかし、そうでない人は、馬や騾馬が強制されて働かされるように、いやいやながら神の前に出るということです。そこには神への恵みの業が律法的になり、喜びはありません。

  しかし、心を直ぐにした人は、神にそのままの自分をまず明け渡すことから、神との関係が豊かにされ、神との信頼関係が築き上げられていきます。それは、神の恵みがその人を取り囲み、心から喜び楽しむ者とされるからです。

 「 主よ、あなたは我が隠れ場です」と告白し、そのままのあなたで神の前に出ましょう。

 

 

「主よ、あなたは  我が隠れ場

苦しみから 守り

御救いの歌で 取り囲まれる

恐れるもの何もなし」