ヘブル人への手紙10章11~18節
11 さらに、祭司がみな、毎日立って礼拝の務めをなし、同じいけにえを繰り返し献げても、それらは決して罪を除き去ることができませんが、
12 キリストは、罪のために一つのいけにえを献げた後、永遠に神の右の座に着き、
13 あとは、敵がご自分の足台とされるのを待っておられます。
14 なぜなら、キリストは聖なるものとされる人々を、一つのささげ物によって永遠に完成されたからです。
15 聖霊もまた、私たちに証ししておられます。というのも、
16 「これらの日の後に、わたしが 彼らと結ぶ契約はこうである。 ──主のことば── わたしは、わたしの律法を彼らの心に置き、 彼らの思いにこれを書き記す」と言った後で、
17 「わたしは、もはや 彼らの罪と不法を思い起こさない」と言われるからです。
18 罪と不法が赦されるところでは、もう罪のきよめのささげ物はいりません。
苦難と辛苦に包まれることがあります。死人のように何の光もない暗闇に陥っていることがあります。神は私の祈りを聞いて下さらないのかと嘆くこともあります。私たちの弱さは罪とともに働いて様々なかたちであらわれてきます。しかし、私たちを取り巻く敵に対する勝利はすでに成し遂げられています。
キリストが「永遠に神の右の座に着き」とは、私たちを救うために必要なことはすべて成し遂げられてしまったから、また父なる神の前で完全な大祭司としての役目をするので、私たちは、その主に委ねて安心して良いということです。大切なことは、この大祭司イエスに信頼し、愛する歩みを願い決断することです。
罪のための献げ物はもはや不要です。私たちはただ「賛美のいけにえ」を献げるのです。
「それなら、私たちはイエスを通して、賛美のいけにえ、御名をたたえる唇の果実を、絶えず神にささげようではありませんか。」ヘブル人への手紙13章15節
●ヒューブ・オーステルハイス(1933生まれ)の祈り
主なる神よ
あなたは御子をこの世にお遣わしくださいました。
御子には苦しみと死のほかは
確実なことは何一つありませんでした。
御子はこの使命を
終りまで全うしてくださいました。
こうして、私たちのいのちと喜びの源となってくださいました。
祈り求めます。
私たちの喜びを完全なものとしてください。
そして、御子が私たちのうちに
この世のあらゆるところに生きておられることを
明らかにしてください。