●ハバクク書 3章
1,預言者ハバククの祈り。シグヨノテの調べにのせて。
2,主よ、私はあなたのうわさを聞きました。主よ、あなたのみわざを恐れています。この数年のうちに、それを繰り返してください。この数年のうちに、それを示してください。激しい怒りのうちにも、あわれみを忘れないでください。
3,神はテマンから、聖なる方はパランの山から来られる。セラその威光は天をおおい、その賛美は地に満ちている。
4,その輝きは光のよう。ひらめきが御手から上り、そこに御力が隠されている。
5,疫病はその前を行き、熱病がうしろに従う。
6,神が立ってご覧になると、地は揺るぎ、国々は震え上がる。とこしえの山は打ち砕かれ、永遠の丘は低くされる。しかし、その道筋は永遠だ。
7,私が見ると、クシャンの天幕は不法の下にあり、ミディアンの地の幕屋はわなないていた。
8,主よ、川に対して怒りを燃やされるのですか。川に対してあなたの怒りを、海に対して激しい憤りを。確かに、あなたは馬に、あなたの救いの戦車に乗っておられます。
9,あなたの弓は覆いを取り払われ、ことばの杖による誓いが果たされます。セラあなたは地を裂き、いくつもの川とされます。
10,山々はあなたを見て震え、あふれる水が押し寄せます。深い淵は声を出して、その手を高く上げます。
11,太陽と月は、その住む所にとどまり、あなたの矢の光によって進みます。あなたのきらめく槍のひらめきによって。
12,あなたは、激しい憤りをもって地を行き巡り、怒りをもって国々を踏みつけられます。
13,あなたは御民を救うために、油注がれた者を救うために出て来られます。あなたは悪しき者の頭を打ち砕いて首までにし、彼の家の基をあらわにされます。セラ
14,あなたは杖で戦士たちの頭を突き刺されます。彼らは、苦しむ者をひそかに食い尽くすように、ほしいままに私を追い散らそうと荒れ狂います。
15,あなたは馬で海を、大水の泡立ちを踏みつけられます。
16,その音を聞いたとき、私のはらわたはわななき、唇は震えました。腐れは私の骨の内に入り、足もとはぐらつきました。攻めて来る民に臨む苦しみの日を、私は静かに待ちます。
17,いちじくの木は花を咲かせず、ぶどうの木には実りがなく、オリーブの木も実がなく、畑は食物を生み出さない。羊は囲いから絶え、牛は牛舎にいなくなる。
18,しかし、私は主にあって喜び躍り、わが救いの神にあって楽しもう。
19,私の主、神は、私の力。私の足を雌鹿のようにし、私に高い所を歩ませる。
指揮者のために。弦楽器に合わせて。
《メッセージ》
預言者ハバククは、さばきの神である主の訪れと、ご自分の民を救う憐れみ深い神である主の訪れを語ります。
この世が真の神を知らず、神から離れて、自分たちが神であるがごとく、小さき者たちを虐げる。その、悪事の猛威に対して主が立ち上がられるのです。
今日のみことばで大切なことは、主が私たちを高い所に歩ませてくださるということです。高いところというのは、ついつい、自分で上がりたくなります。それは、バベルの塔を人間たちが建て上げて、天にまで届くことを望んだようにです。
しかし、高い所は神のみ座です。そこは、私たちの力で上がれるような場所ではないのです。神が神のご意志によって上がらせてくださり、歩ませてくださらなければ歩めません。
主イエス様は、まさに神の御座である天に私たちを招くために、ご自身が苦しみの道を通ってくださいました。そのことを信じる者たちは、その主の苦しみのゆえに、私たちの罪を贖われたのです。
そして、さらにそのご自分が通られた苦しみの道をに、私たちをも招いています。その道も、主のご意志によって歩まされなければ歩めない極上の恵みの場所だからです。
この苦しみの道と天の神の御座は繋がっています。そうです。主イエスが歩まれた苦しみの道の先に天の御国が待っているのです。
今日、私たちも主の苦しみの道に招かれています。これは主イエスが招いてくださらなければ歩めない恵みの道です。その招きに応えてまいりましょう。
《祈り》
主よ
荒野こそあなたの居場所です。
いや、荒野だからこそ、あなたはそこを御国とするために来られました。
どうか、その険しい恵みの場所に私たちを招きいれてください。
私たちが思い上がって、自分の力でそこに上ろうとすることのないように守ってください。
十字架の道こそ恵みの道、天に続く栄光の道です。この世の苦しみを覚える時、この世の悲しみに打ちひしがれる時、その恵みの偉大さに気づかせてください。
主の御名により祈ります。
アーメン。
