●マタイの福音書 7章13~23節
"狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広く、そこから入って行く者が多いのです。
いのちに至る門はなんと狭く、その道もなんと細いことでしょう。そして、それを見出す者はわずかです。
偽預言者たちに用心しなさい。彼らは羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、内側は貪欲な狼です。
あなたがたは彼らを実によって見分けることになります。茨からぶどうが、あざみからいちじくが採れるでしょうか。
良い木はみな良い実を結び、悪い木は悪い実を結びます。
良い木が悪い実を結ぶことはできず、また、悪い木が良い実を結ぶこともできません。
良い実を結ばない木はみな切り倒されて、火に投げ込まれます。
こういうわけで、あなたがたは彼らを実によって見分けることになるのです。
わたしに向かって『主よ、主よ』と言う者がみな天の御国に入るのではなく、天におられるわたしの父のみこころを行う者が入るのです。
その日には多くの者がわたしに言うでしょう。『主よ、主よ。私たちはあなたの名によって預言し、あなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によって多くの奇跡を行ったではありませんか。』
しかし、わたしはそのとき、彼らにはっきりと言います。『わたしはおまえたちを全く知らない。不法を行う者たち、わたしから離れて行け。』"
神様が用意された祝福への入り口は狭いとイエス様は言われました。それを見出す者は稀だとも言われています。
神様の招きは、全ての人に向けられており、全員が真理を知って救われることを神様は望んでおられます。
しかし、私たち人間は罪の悲惨の中にあるため、それを見出すことは簡単ではありません。でも、それは隠されていて見つけられないのではないのです。
私たちが真理である神様の方を向いていないから見えていないだけなのです。しかし、神を呼び求めるならば、そこを捜し求めるならば、必ず見つけ出すとイエス様は約束されました。
また、この罪の世には、神様の方ではなく、偽物の神を拝ませようとする悪魔の働きがあることも知らなければなりません。
悪魔は私たちが真理から離れて、滅びへ向かうように誘います。まさに偽預言者のような、誤った教えを吹き込まれて、そこを信頼させられて、知らないうちに不信仰に陥るように導くのです。それは、悪魔が私たちを将来入れられる永遠の滅びへの道連れとするためです。
だから、その悪魔の誘惑こそが、大きな入り口なので、みんながそこへ向かいやすいのです。神は愛なのだから、信仰がなくても救われるとか、信じるだけで救われるなんてうまい話はあるわけがない。救われるためには、良い行いを積まなければダメに決まっていると、救いの真理を歪めて、天国への入り口と証した、あらゆる作戦で私たちを惑わすのです。
今日のみことばは、そのことをよく言い表していると言えるでしょう。
主よ、主よと言う者がみんな天国へ入れないとは、広い門から入らされて、救いに必要な信仰による義を得ていない人が教会の中に、たくさん現れるということです。
イエス様の十字架の道にも、偽者が混じりました。しかも、その一人が裏切るという悲惨をイエス様がお受けになり、その身に負われました。
しかし、私たちは決して主を裏切ってはなりません。決して偽物に騙されてはなりません。
主イエスの救いは一つだけだからです。
その苦しみを負われた主の痛みを、今日ともに覚えましょう。
《祈り》
主よ
どうか、私たちが狭い門からはいるために、日々、砕かれ、低くされ、狭き門から入られるような霊的なスリムなからだをお与えください。
どんなときにも、へりくだって主の御跡を歩ませてください。
主の御名により祈ります。
アーメン。