のりさん牧師のブログ

おもに聖書からのメッセージをお届けします。https://ribenmenonaitobaishikirisutojiaohui.webnode.jp/

キリストがあなたを癒す

"さて、ペテロがあらゆるところを巡回していたときのことであった。彼は、リダに住む聖徒たちのところにも下って行った。
そこで彼は、アイネアという名で、八年間床についている人に出会った。彼は中風であった。
ペテロは彼に言った。「アイネア、イエス・キリストがあなたを癒やしてくださいます。立ち上がりなさい。そして自分で床を整えなさい。」すると、彼はただちに立ち上がった。
リダとシャロンに住む人々はみなアイネアを見て、主に立ち返った。
またヤッファに、その名をタビタ、ギリシア語に訳せばドルカスという女の弟子がいた。彼女は多くの良いわざと施しをしていた。
ところが、そのころ彼女は病気になって死んだ。人々は遺体を洗って、屋上の部屋に安置した。
リダはヤッファに近かったので、ペテロがそこにいると聞いた弟子たちは、人を二人、彼のところに遣わして、「私たちのところまで、すぐ来てください」と頼んだ。
そこで、ペテロは立って二人と一緒に出かけた。ペテロが到着すると、彼らはペテロを屋上の部屋に案内した。やもめたちはみな彼のところに来て、泣きながら、ドルカスが一緒にいたころ作ってくれた下着や上着の数々を見せるのであった。
ペテロは皆を外に出し、ひざまずいて祈った。そして、遺体の方を向いて、「タビタ、起きなさい」と言った。すると彼女は目を開け、ペテロを見て起き上がった。
そこで、ペテロは手を貸して彼女を立たせた。そして聖徒たちとやもめたちを呼んで、生きている彼女を見せた。
このことがヤッファ中に知れ渡り、多くの人々が主を信じた。
ペテロはかなりの期間、ヤッファで、シモンという皮なめし職人のところに滞在した。"
使徒の働き 9章32~43節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

 

 パウロの救いが語られたあと、「使徒の働き」の記者ルカは、今度は使徒のリーダーであり、初代教会の指導者ペテロに視点を移します。

 そこに描かれるペテロの姿はまるで主イエス様のようです。中風の人を癒す場面では、「自分で床を整えなさい」という癒しのセリフも、かつて天井を破って吊り下ろされた中風の人を癒した時のイエス様の言葉に似ています。

 また、病人だけでなく、死人をも生き返らせることができることは、まさに、キリストの力を帯びた者であるしるしとして大変重要でした。

 しかし、ペテロはその力を自分のものとはしませんでした。癒しの業ができる、死人をも生き返らすことができると、その業を自分の栄光にはしませんでした。

 彼のその姿勢は、やはり彼の祈りにも現れています。ペテロはアイネアを癒すときに何て仰ったでしょうか。それは、「キリストがあなたを癒します」でした。癒すのは私ペテロではない。キリストであると、きちんとキリストが今も生きておられるから、この業が行われるのだと弁えて、へりくだって、このような奇跡的な業を行なったのでした。

 私たちも、このペテロの姿勢から学びたいと思います。私たちは病気の癒しとか死人を生き返らせることは、直接的にはないかも知れませんが、教会の奉仕や自分の賜物において、もし、その業を自分の手柄として誇るならば、それはアウトです。

 しかし、その業はキリストの業であると、神に栄光をお返しするならば必ず、あなたもまた癒され、生かされるのです。

 今日も、あなたによって行われる全て業を主に委ねましょう。私たちが今日行う全ての業はキリストの業です。そのことをへりくだって認め、ささげるならば、その業は用いられて、あなたが出会う多くの人をも救い、癒すでしょう。

 そして、その業を通して、あなたの心もからだも益々祝され癒やされるのです。